これからのアパレル
起業に必要なもの
について解説
自分のアパレルブランドを起業したい人にとって、これからのアパレル起業には何が必要で重要なのか気になっている方は多いのではないでしょうか。
ここでは、これまで様々なアパレルブランドの相談・事業立ち上げ・事業サポートを行ってきた経験からこれからのアパレル起業において必要なものについて解説します。
これからのアパレル起業に必要なもの
■これからのアパレル起業に必要なもの1:マーケティング設計
■これからのアパレル起業に必要なもの2:ブランドとしての取組
■これからのアパレル起業に必要なもの3:ブランドストーリー
■これからのアパレル起業に必要なもの4:総合的ビジネススキル
■最後に
マーケティング設計
これからのアパレル起業に必要なものその1として、マーケティングの設計が挙げられます。
Product Brand Challenge(プロダクト・ブランド・チャレンジ) では、これまで様々なアパレルブランドの相談及び事業支援を行ってきましたが、思うように事業成長出来ていないブランドの「ほぼ100%」がマーケティングの設計をしておらず、またマーケティングを重要と考えていません。
そのような方々の傾向として、自分のブランドや商品は誰に合うのか、どんな商品を作れば売れるのか、価格はいくらにすれば良いのか、どこで売って行けば良いのかなど、「迷走状態」におちいっている場合がほとんどです。
そしてこのような迷走状態に陥ってしまうと、事業の方向性を定めないまま、事業を行っている状態なので、当然無駄な時間やコストが発生し、どんどん事業がピンチになって行ってしまうのです。
自分のアパレルブランドを立ち上げる事は、すなわち自分の事業を持つ事です。特に事業立ち上げの初期段階においては、無駄な時間やコストをかけずに効率的かつ効果的に事業を進めて行かないと、中々成長に繋がりません。
アパレル業界においては、何故か昔からこのようなマーケティングの考えやビジネス的な視点がそこまで重視されて来ず、それは現在においてもさほど変わりません。
したがって自分のアパレル事業を効率的かつ効果的に成長させて行く為には、事業を行う前に、まずマーケティングの設計を行い、事業の方向性を定めた上でアパレル起業の第一歩を踏み出す事をおすすめします。
ブランドとしての取組
これからのアパレル起業に必要なものその2として、「ブランドとしての取組 」が挙げられます。
Product Brand Challenge(プロダクト・ブランド・チャレンジ)ではこれまで様々なアパレルブランドの相談・事業サポートを行って来ましたが、そのほとんどが「プロダクトデザイン」や「世界観」を中心に事業を行っています。
人により考えは様々ですが、Product Brand Challenge(プロダクト・ブランド・チャレンジ)では、 事業の本質は、社会の特定の課題を解決する事であると考えています。つまり「現在の社会では、こうゆう課題があるので、こうゆう人に対して、こうゆう商品を提供すればその課題が解決出来て皆喜ぶよね」という状態を創るという事です。さらに簡単に言えば自分のアパレルブランドで「自分も良く、相手も良く、世間も良い」という状態を創り上げる事が理想です。
昨今においては、 アパレル業界においてもSDGs(エスディージーズ)は一つの大きなキーワードとなっています。以前と比べより地球環境へ配慮したモノ作りを行う必要性が高くなっています。(展示会でも素材の再利用などに関するバイヤーからの質問が非常に多くなっています。)
したがって将来自分のアパレルブランドを立ち上げ、それを事業として成長させて行きたいと考えているのであれば、少し視野を広げ、社会的な課題とブランドとしての取組を繋げられると、これからの時代は事業活動がしやすくなると思います。
ブランドストーリー
これからのアパレル起業に必要なものその3として、「ブランドストーリー 」が挙げられます。
今日においてブランドストーリーは、顧客をファンに繋げる為の非常に重要な要素です。そしてブランドストーリーは「共感性 」の得られるストーリーにした方が、より多くのファン獲得に繋がるはずです。
理想としては、上記アパレル起業に必要なものその2で説明した通り、特定の社会的課題を解決する為に自分のブランドを立ち上げたというようなストーリー展開に出来ると非常に良いと思います。
これからのアパレル起業においては、「共感性」を強く意識したブランドストーリーをしっかりと考えてみましょう。
総合的ビジネススキル
これからのアパレル起業に必要なものその4として、「総合的ビジネススキル 」が挙げられます。
これまでのアパレル業界における新ブランドは、小売店(セレクトショップなど)とのB to B取引が中心的な販路でした。しかし昨今においては、小売店側がPB(プライベートブランド)等のオリジナル商品を作るようになり、商品を「作る」側と「仕入れて売る」側の区別が曖昧になってきています。
つまり、今日の小売店は「売るだけではなく、ものを作る」スキルを身に付けている以上、ブランド側も「ものを作るだけではなく、売る」スキルまで身に付けなければ、この業界の中で勝ち抜く事は難しくなってしまっているのです。
また、昨今においては、様々なECサイトシステムが台頭し、簡単にかつ低コストで自社チャネル(販路)を持つ事が出来るようになりました。また広告宣伝方法も多様化し、デジタル広告を中心に小規模ブランドでも利用しやすい広告手法が沢山出てきています。
以上より、これからのアパレル起業においては、これまでの「ものを作る」というスキルのみならず、「ものを売る」スキルまでもが必須となり、事業成長に繋げる為には総合的なビジネススキルが必要になっていると理解しておきましょう。
最後に
以上、これからのアパレル起業に必要なものについて解説しました。
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