アパレルブランドの立ち上げ時におけるマーケティングの必要性について

アパレル事業を立ち上げる際に、マーケティングの必要性について問われる事がよくあります。

私自身の経験からすと、アパレル事業を立ち上げた初期は、マーケティング設計の必要性をあまり感じていませんでした。しかし、事業が少しづつ成長するにつれ、マーケティング設計の必要性を強く認識するようになりました。

現在では様々な事業の立ち上げやに携わらせて頂いておりますが、最初にマーケティングの設計を行う事を推奨しています。

ここでは、アパレルブランド立上げ時におけるマーケティングの必要性と、マーケティング設計時の注意点及びポイントについて、私のこれまでの経験から多角的に解説いたします。

マーケティングの必要性:目次

■マーケティングの必要性:表の意味

■マーケティングの必要性:裏の意味

■マーケティングの注意点

■マーケティングアップデート

■マーケティングの必要性:まとめ

マーケティングの必要性について

マーケティングの必要性:「表」の意味

Product Brand Challenge(プロダクト・ブランド・チャレンジ)では、マーケティングの必要性には、表の裏の2つの意味があると考えています。

マーケティングの表の意味は「効率的かつ効果的な事業の成長 」です。マーケティングの設計では、その一環として基本戦略を策定します。

基本戦略の策定では具体的に「誰に」対して商品を提案するのかを決定します。このようにまず「誰に対して」アプローチをするのかという大枠を決定した後に、じゃあどんな商品を売るのか、いくらで売るのか、どんな販路選択するか、集客はどうするかという個別具体策が決まります。

また先に基本戦略を策定し、「誰に」アプローチするのかを明確にしておけば、WEBサイトやECサイト、販促物やフライヤーに至るまで世界観を統一しておく事が出来ます。

ところが、実際のビジネスの現場では、意外にもこの基本戦略が曖昧なまま事業活動を行ってしまっているケースが多々あります。

よくあるのが、プロダクトアウト方式で、先に自分達が良いと思う商品を作ってから、さあ誰に売ろうと考えるパターンです。この場合、様々なターゲットに対してテストアプローチを行う為、 その都度ブランドの世界観を変えなければならなくなったり、広告宣伝が多額に発生したりと事業効率が非常に悪くなる傾向があります。

したがって効率的かつ効果的に事業を実施する為には、基本戦略を含むマーケティング設計を最初に行う必要性があるのです。

マーケティングの必要性:「裏」の意味

次に、マーケティングの裏の意味について解説して行きます。マーケティングは裏の意味としてチームメンバーの方向性をそろえる 」という側面もあります。

一人で事業を行っていれば、自分の頭の中で組み立てたマーケティングプランをそのまま実行すれば良いので、あまり必要性を感じる事がないかもしれません。

しかしチームで事業を行う場合、上記のように「誰に対して」アプローチするのかを明確にしないまま、事業を行い続けると、各チームメンバーが想像するターゲット像にズレが生じ、結果として生み出されるWEBサイトやECサイトから、フライヤー等の販促物に至るまで世界観がバラバラになり、さらには 目指すべき方向性にまでズレが生じ、事業成長のスピードが著しく遅くなってしまうリスクが生じます。

最初から「誰に対して」アプローチするのかを明確にしておき、それをチームメンバーで共有しておく事で、不要な修正やMTG時間等を回避する事が出来ます。

したがって事業をチームとして活動する場合、チームの方向性をそろえ、余計な無駄を省いて事業を最短・最速で成長させるために、マーケティング設計を最初に行う必要性があるのです。

以上よりマーケティングには2つの側面があり、ブランド立上げ時にマーケティングを設計する必要性がある事はご理解頂けたと思います。

ただし、ブランド立上げ時にマーケティング設計を行う際は、注意すべき点 があります。次からは補足情報としてマーケティング設計における注意点について解説します。

マーケティング設計の注意点

上記より、マーケティングの必要性についてはご理解頂けたと思いますが、アパレルブランドの立ち上げ時におけるマーケティング設計については、少し注意する必要性があります。ここではその注意点について解説致します。

Product Brand Challenge(プロダクト・ブランド・チャレンジ)では、普段様々な事業の立ち上げに携わらせて頂いておりますが、マーケティング設計の必要性や重要性について上記説明をすると、多くの場合、ゆっくりと時間をかけてじっくりマーケティングの設計を行おうとします。しかし、しっかりとしたマーケティングの設計を行う事は重要ですが、新しく事業を立ち上げる場合は、最初の設計においてそこまで時間をかける必要性はありません。矛盾しているように思われるかもしれませんが、これには明確な理由があります。

なぜなら、最初のマーケティング設計はあくまで、「こうゆう人ならこうゆう商品を求めているだろう」という仮説にすぎないからです。

新しくアパレル事業を始める場合、販路を1から開拓し、ターゲットとの接点を増やして上記仮説を検証する必要性があります。しかし、実際に事業を行ってみると痛感すると思いますが、自分達が設計したターゲットニーズと実際の市場におけるターゲットのニーズにはほぼ確実にズレが生じます

つまりマーケティングの設計は、このズレを可能な限り早く発見し、マーケティングの設計を修正・アップデートする必要性があるのです。私の経験上、このズレはマーケティングの設計にどれだけ時間を費やしても発生します。変化の激しい現代において、人々のライフスタイルは常に変化し、その過程で趣味や嗜好、さらには考え方までも時々刻々と変化します。マーケティングの設計において、このような時代におけるターゲットニーズを完璧に把握する事は、全知全能の神ですら困難な所業です。

マーケティングで設計したターゲットニーズにズレが生じるならば、むしろズレの生じる設計に時間をかけるよりも、ターゲットに様々なアプローチを繰り返し、そのズレをいち早く把握する事に時間をかける方が効率的です。

以上より、マーケティングの設計はあくまで仮説の設定にすぎない以上、マーケティングの「設計」自体に時間を費やすよりも、ターゲットへのアプローチ(テストマーケティング)に時間を費やす必要性があると言えます。

マーケティングアップデート

マーケティング設計の注意点で説明した通り、マーケティングの設計を行った後は、すぐにテストマーケティングを繰り返し、ターゲットとの接点を増やしましょう。

そして、その中で定量データ(数値データ)定性データ(数値化しにくい質的データ)を出来るだけ集計する必要性があります。具体的には、WEBサイトやECサイトなどは、ユーザーの年齢や性別、地域などの定量データを集計し、販売イベント等で、接客を通じてターゲットの趣味・ファッション・ライフスタイルなどの定性データを集めるようにしましょう。商品はターゲットの為に作るものである以上、様々な観点からターゲットの理解に努めましょう。

以上より、マーケティングを設計した後は、テストマーケティングを繰り返し、多角的にターゲットを理解し、その都度マーケティングの検証と改善を行いマーケティングをアップデートして行きましょう。

マーケティングの必要性-まとめ

アパレルブランド立上げ時におけるマーケティングの必要性と設計の注意点及びポイントについて解説致しました。最初にマーケティング設計を行う必要性とその重要性がご理解頂けたら幸いです。

■マーケティングの必要性についてのまとめ

マーケティングには、「事業の効率的かつ効果的な成長」と「チームメンバーの方向性をそろえる」という2つの意味があり、アパレル事業の立ち上げ時から設計をしておく必要性がある。しかし、 「設計」自体に時間を費やす必要性は無く、テストマーケティング(ターゲットの理解)とマーケティングアップデートに時間を費やすべきである。

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