アパレルブランドの立ち上げに必要な資金額を
経験者が解説

将来自分のアパレルブランド(洋服・鞄・靴・帽子・小物・雑貨・アクセサリーなど)を立ち上げたいと考えている方にとって最初に資金(資本金)額はいくら必要か気になる方は多いのではないでしょうか。

このページでは、これまで複数のアパレルブランドの立ち上げや様々な事業支援を行ってきた経験者が、最初に必要な資金について多角的に解説します。

目次

■はじめに

■アパレルブランド立上げに必要な費用

■毎月発生する費用

■ケース別の資金額

■まとめ

はじめに

法人と個人(事業主)で必要金額は大きく異なる

アパレルブランドの立ち上げ(洋服・鞄・靴・帽子・小物・雑貨・アクセサリーなど)に必要な資金額は、個々のケースにより大きく異なります。例えば、ブランド立上げ時に法人を設立して(または社内新規事業として)始めるか、個人事業主として始めるかで違いが生じます。

■法人の場合

まず、法人設立または会社内新規事業としてアパレルブランドを立ち上げる場合は、私の経験上、最初の資金額は1,000万円で始めるケースが多いです。

法人としてアパレルブランド事業を始める場合、正社員2~3人のチームで動く事が多いです。そのため、商品がまだ売れない段階でも給料等の月々の費用がある程度発生してしまうため、最初にある程度の資金を準備しておく必要があります。旧商法(現会社法)時代の株式会社の最低資本金額が1,000万円だった事から現在もこの金額で始めるケースが多いものと思われます。

■個人(事業主)の場合

次に、個人の場合は月々の費用(ランニングコスト)の金額の多寡や、商品の製造体制(自製or外注)により、アパレルブランド立上げ時に必要な資金額は大きく異なります。

このページでは、個人で(個人事業主として)自分のアパレルブランドを立ち上げる場合にフォーカスし、経験に基づき必要な資金額について多角的に説明します。

それでは、まずアパレルブランドを立ち上げる際に発生するコストについて見て行きましょう

アパレルブランド立上げに必要なコスト

個人のアパレルブランドの立ち上げに必要な資金額は、商品を自製(自分で作る)するか工場に外注するかにより違いが生じます。まずはそれぞれの特徴と発生する金額を理解しましょう。初期費用(イニシャルコスト)定期発生費用(ランニングコスト)に分けて解説します。

1.商品を自製する場合

アパレルブランドの商品を自製する場合に必要なコストについて解説します。

■初期費用(イニシャルコスト)

アパレルブランドの商品を自製(自分で作る)する場合、製品を製造する為の機械や材料、道具、消耗品等の費用が最初に発生します。商材(洋服・鞄・靴・帽子・小物・雑貨・アクセサリーなど)によりケースバイケースですが、機械等を中古で購入したとしても 約50万円は必要になってくると思います。

私の立ち上げたアパレルブランド(バッグ・小物・雑貨など)のケースですと、


・専用機械 :約35万円(中古工業ミシン/中古革漉き機)

・材料費 :約10万円(本革・金具等)

・その他 :約5万円(製造用道具、消耗品等)


という金額が発生しました。商材によりケースバイケースですが、商品を自分で作る場合は、低く見積もっても概ね50万程度の設備投資資金が発生する場合が多いです。

■定期発生費用(ランニングコスト)

アパレルブランドの商品を自製する場合の、製造にかかる主な定期発生費用は、

・材料費

・消耗品

などが挙げられます。自製する場合のランニングコストの金額は商品の売上状況により柔軟な対応が可能です。例えば商品がよく売れていればその分材料費や消耗品の金額も高くなります。

逆に商品の動きが悪い場合には、必要最低限のコストに抑える事も出来ます。また、自製する場合は新商品のテストなどもしやすいという特徴もあります。

アパレルブランドの商品を自製する場合の特徴(まとめ)

●初期費用が高い(機械等の設備資金が発生)

●定期発生費用(ランニングコスト)は低く抑えられる

→外注する場合に比べて少ない資金で始められ、新商品のテストなどがしやすい。しかし自分で製造・営業・販売・プロモーションをこなさなければならない為やる事が膨大になる。

2.商品を専門工場に外注する場合

■初期費用(イニシャルコスト)

アパレル商品を工場へ外注する場合は、機械等の設備投資コストは発生しないので、イニシャルコストは比較的低く抑えられます。(商材によるが、概ね2万~5万程度のパターン及びサンプル制作費等は発生します)

■定期発生費用(ランニングコスト)

アパレル商品を工場へ外注する場合は、ランニングコスト(仕入金額)は比較的高くかかってしまう傾向があります。

その理由は発注ロット(最低発注単位)にあります。

発注ロットとは工場に製品の製造を発注する際の発注単位の事で、各工場ごとに注文可能な発注数は異なります。

一般的に製造単価の低い商品の場合には、発注ロットは大きくなり、単価の高い商品の発注ロットは少なくなります。

例えば、オリジナルのミニバッグを作りたい場合に、最低発注ロットが50個~、製造単価が4,000円だった場合

50個×@4,000円=200,000円

の仕入原価がその都度発生してしまいます。仮に、あと10個だけ商品を仕入れたい場合でも、50個分の製品を仕入れなければならないため、在庫過剰になってしまうケースも多々あります。

また、アパレルブランド立上げ初期の個人事業主では、取引信用が無く、立場が弱いため、仕入などのコストは先に発生(前払い)し、売上の金額は遅れて入金(当月末締、翌月末払いなど)される事が多いので資金ショートを起こさない為にも最初にある程度の資金を準備しておく必要があると言えます。


アパレルブランドの商品を工場に外注する場合の特徴(まとめ)

●初期費用は安い

●定期発生費用(ランニングコスト)は高くなる傾向

→自製する場合に比べて最初に準備する資金額は多くなる傾向がある。しかし製造を外注する事で営業や販売、プロモーション等に時間を集中出来る。

毎月発生する費用

次に、アパレルブランド商品を自製する場合、工場に外注する場合に共通して発生するランニングコストを確認していきましょう。こちらもケースバイケースですが、一般的にアパレルブランド事業を経営すると、以下のコストが毎月発生します。

・役員報酬(自分の給料)

・通信費(ネット代)

・水道光熱費

・地代家賃(事務所等)

・交際費

・旅費交通費

・消耗品費

・荷造運賃(商品発送費等)

・広告宣伝費

・雑費(一時的な少額支出など)

これらの費用は、個人の環境、状況により金額が異なります。毎月発生する金額が異なれば最初に必要な資金も異なります。

したがって結論を言ってしまえば個々の環境や状況によりアパレルブランドの立ち上げに必要な資金額は異なるのですが、ここでは、2つのケースにおいて、必要な資金額を説明して行きます

ケース別の必要資金額

ここでは、必要最低資金で始めるケースと、通常のケースに分けて解説します。

【ケース1】出来る限り少ない資金で早くスタートしたい場合

このケースの場合、自分の給料と、家賃をいかに低く抑えられるかがポイントです。

実家を活動拠点とする、自分の給料は必要最低限とするなどの覚悟が必要です。

また製品は自製(自分で作る)した方が良いでしょう。

最初に設備資金等が発生してしまいますが、その後は売上の状況に応じて適時適切は在庫生産が可能になり、資金を回しやすい為です。

つまり、

①実家等を拠点として活動する事が出来、自分の給料も必要最低限に抑える事が出来る

②自分でアパレル製品の製造をする事が出来る

というケースでは、概ね100万円~150万円位がアパレルブランド立上げに必要な資金額と言えると思います。

ここで注意して欲しいのが、この金額は必要最低限の資金という事です。つまり資金的余裕は一切無いものの、効率的かつ効果的な事業遂行が出来れば、この資金額からでも事業を十分に成長させる事が可能と理解しておいてください。


【ケース2】通常のケース

次に通常のケースで必要な資金はいくらなのかについて説明して行きます。まず、通常はアパレル製品の製造は工場に外注されているケースの方がやや多いと思います。これは、製品製造にかかる時間は工場に外注出来るので、その分販売や営業、プロモーションに集中出来るからです。

また、活動は自宅か、アパレル系インキュベーション施設(創業支援施設)を拠点とされている人が多いと思います。

製品を外注出来れば自宅でも事業活動は出来ますし、アパレル系インキュベーション施設の場合は賃料が非常に安く(3万円~5万円位)そこそこのスペースを借りる事が可能です。

ただし、製品製造を外注している為、仕入はその都度、最低ロットでも十数万から数十万(商材により様々)のコストが発生します。また在庫リスクも高くなるので、その分最初に必要となる資金の額は多くなります。

まとめると、

・活動拠点は自宅、もしくはインキュベーション施設(創業支援施設)

・製品は外注生産(その分の時間を販売・営業・プロモーション等に集中)

が通常ケースの環境となります。

通常ケースでは、概ね250万円~300万円位ブランド立上げに必要な資金だと思います。

もちろん商材により金額の違いはありますが、私の経験上この位の金額でスタートするのが、もっともバランスが良いと思います。

あまり資金が多すぎても危機感が欠如して事業スピードが遅くなったり、少なすぎると適切なタイミングで必要なコストにお金を投入出来なくなってしまう場合がある為です。

まとめ

以上、アパレルブランドの立ち上げに必要な資金額について解説しました。

個々の環境・状況・スキルや経験によってもブランド立上げ時に必要な資金額は異なりますので、自分事に置き換え、毎月発生するコストはいくらか?商品の製造にはいくらコストがかかるか?いつまでにいくらの売上を立てるか?入金のタイミングはいつになるか?を考え、自分にとって最適な資金額を決定しましょう!

最後に要点をまとめます、ひとつの目安として参考にしてください。

■法人が事業として立ち上げる場合の資本金額:1,000万円

■個人が必要最低資金で立ち上げる場合 :100万円~150万円位

■通常立ち上げ時に必要な資金 :250万円~300万円位

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